コールセンターの職種と職歴書の書き方を考える

  • コールセンターでの仕事経験、職種欄に何を選べば良いの?
  • そもそも業種と職種の違いって何?
  • コールセンター経験を職務経歴書に書くときの良い書き方を知りたい。

今回はこんな事が分かる内容をお伝えします。

この記事を読めば、職種の選択や職務経歴書に書く内容で悩まなくなります。

このブログを書いている私ikarushは過去15年の間でコールセンターのオペレーターやヘルプデスク歴7年、その他にQ&Aページの新規作成や2次対応も複数年携わって来ました。

そんな自身の経験や人から聞いた内容を参考に、コールセンターの職種と職歴書の書き方について解説していきます。

コールセンターの職種が分かる

電話で話をする女性オペレーター

転職サイトに登録する時、「職種」という所で悩んだ事ないですか?

「コールセンター」とか「オペレーター」って選びたいのに、そんな項目がない。
それで毎回すごく悩んでしまう。

そもそも業種と職種の違いも、何だかよく分からないですよね。

まずはその点から解説していきます。

業種と職種の違い

業種と職種の違い、言葉も似ている(?)ので良く分からないですね。

簡単に言うと業種とは「その会社が何をしているか」。
職種とは「会社の中で、あなたの役割は何なのか」

という違いになります。

少し例を載せるとこんな感じになりますね。

[例①:マクドナルドの店員さんの場合]
・業種:飲食、もしくはサービス業
・職種:サービス職

[例②:ビル建設の事務員さんの場合]
・業種:建設・建築業
・職種:事務職

コールセンターの場合の職種は「あなたの働いている会社がやっている事」になります。

コールセンターは請負でやっていて自社はコールセンターしかやっていない、という事であれば「サービス業」もしくは「通信業」。

請負元(今あなたが案内している業務の会社)の会社が「何をやっている会社なのか」で考えても良いと思います。

実際に履歴書や職務経歴書を先方が確認する際に、不明瞭な点があれば聞いてきますし、勘違いで記入してしまう事も多いです。

そのため「正解を選ばないと」と考えるのではなく、「近しいものを選ぶ」という事が正解になります。

コールセンターの職種、これを選べば正解

わかった!

コールセンターの職種としては、以下のいずれかから選ぶと良いでしょう。

  • 受電系:テレコミュニケーター、オペレーター、事務、サービス
  • 発信系:テレフォンアポインター、営業

サイト登録や経歴書の内容は後から変更できる

今回職種を選ぶのが転職サイトなどの登録であれば、仮に選択が間違っても、後から内容を変更すれば大丈夫です。

また必要なら転職サイト側からあなたに質問があるでしょう。

その時、先方の営業担当者や転職エージェントに直接たずねて、何と書けば良いか確認すれば良いのです。(自分の時はしっかり教えてくれました)

さらに言うと、職務経歴書に書くときは「ある程度」で大丈夫です。

これは学校のテストと違い、絶対の正解はありません。

そのため面接の際に面接官に聞かれたら、詳しい業務内容と合わせて説明すれば大丈夫です。

コールセンター業務について職務経歴書の書き方が分かる

並ぶ人たち

職歴書を書く時、実際に体験した「きつい」「辛い」仕事を良く見せる書き方なんかがあれば知りたくないですか?

企業が採用する時、どんな部分をコールセンターで学んでスキルにしたのか。
その部分が分かれば、ポジティブな内容の職務経歴が書けるでしょう。

コールセンターを通じて身につけられる能力をいくつか挙げるならば、以下のようになるでしょう。

  • 質問力・傾聴力(クレーム処理)
  • 遂行力(顧客対応、責任感)
  • 協調性(コミュニケーション力)
  • 作業速度(時間や日の対応件数)
  • PC操作(タッチタイピング、PC基礎知識)
  • 顧客情報秘匿(お客様の情報を外に漏らさない)

どんな事を書くと、採用担当者に良い感触を持ってもらえるか。
詳しく解説していきます。

なおコールセンターで身につけられるスキルにどんなものがあるかは、以前ご紹介しましたコチラの記事が参考になると思います。

まずは企業側が求めているポイントを知る

タッグを組むホワイトカラー

まずは孫子の有名な言葉「敵を知り己を知れば百戦危うからず」に倣(なら)って、敵である企業の面接担当が見ているポイントを探りましょう。

これはあなたが、これから転職して進む道。

その会社の業種や職種が深く関わってきます。

仮にあなたが「建設業」の「営業職」に行きたいとしながら、「クレーム処理なら誰にも負けません」、「タイピング速度でコールセンター1位に輝きました!」と言われても、全く響かないと思いませんか?

そうです。
あなたが進みたい仕事の会社、その企業の「業種」と「職種」を考えるようにしましょう。

ただこの記事で、全ての企業分類と業種・職種別の攻略法を書くのは少し無理があります。

そこで、アピールポイントがどのような職種に響くのかを一覧で掲載します。

アピールポイント職種ジャンル
質問力・傾聴力営業、企画、サービス、販売、コンサル、クリエティブ、教師・公務員
遂行力営業、コンサル、ネットワーク、クリエティブ
協調性営業、サービス、販売、コンサル、不動産、建築・土木、教師・公務員
作業速度事務、サービス、金融、IT技師、クリエティブ
PC操作IT技師、ネットワーク、企画、クリエティブ
顧客情報秘匿サービス、販売、金融、不動産、教師・公務員

なお、上記の表はあくまでの線引きです。

最終的には自分のアピールポイントが響きそうな業種や職種について、柔軟に考えて記入すれば良いでしょう。

アピールポイントを書く時に注力すべきポイント

転職時に一番重要なポイントは「転職理由」と「志望動機」です。

転職理由できるだけネガティブな部分は無くし、ポジティブな内容に言い換えた方が良いです。

給料が少ない事であれば、声を大にして「給料が魅力だったので御社を選びました」と伝えて良いのです。

とはいえ「給料以外にないのかな?」と不安に思われても困るので、理由順位として1位から3位くらいまで考えておくと良いですね。

志望動機については、転職理由と少し似ていますが、転職後にその会社の中でどんな事をしたいのか。

未来の視点に立って書くと良いでしょう。

また、転職理由・志望動機ともに、自身のアピールポイントと連動した内容であると、話に一貫性が生まれて信用力もアップします。

アピールポイントのフレーズ例【テンプレートモデル】

プランニング

最後にアピールポイントを何点か、フレーズ例として掲載してみます。

コピペして使っていただいても良いですが、他の方と被っても怖いので、少しアレンジすると良いでしょう(笑)。

【質問力・傾聴力について】

お年寄りの方には分かりやすい言葉でゆっくりと、忙しそうなビジネスマンの方にはキビキビと対応しておりました。
またクレームについてはお客様のご要望を真摯に受け止め、不備があった点は陳謝すると共に、自社で改善可能な点は上長と相談のうえ、早急に対応するよう常に心がけておりました。

【協調性について】

コールセンター内の他のオペレーターとは仲良く、上長とは仕事が円滑に出来るよう、日ごろから心掛けております。
お客様と話をしていて、不明点があれば分かりやすい言葉遣いでお伝えし、信頼関係が築けるような対応を心がけております。

【作業速度・PC操作について】

速い対応をされている先輩方から作業効率化のアイデアを頂き、1日に受電する対応件数を徐々に伸ばす事が出来ました。
タイピング速度についても電話を受けていない時に練習を行い、実際の仕事の中で徐々に速く打てるようになりました。

【顧客情報秘匿について】

コンプライアンス研修にて、個人情報漏えいの問題点を学び理解しました。
職場内でお客様の事を話さないのは当然のこと、会社外でも自社やお客様の事を可能な限り話さず、SNSでも日ごろから内容に問題がないか注意するようしています。
通勤時に電車とバスを利用していますが、職場に持ち込むカバンは肌身離さず持ち歩くよう心掛けています。

どうしてもうまく書けないなら、ズバリ専門家に聞いてみよう

ここまで色々なケースを考え解説してきました。

しかしどのケースにも当たらない場合や、コールセンターひとつ取っても様々な仕事内容。

また職場のコンプライアンスなどの点から、先方企業や転職サービスへの仕事内容の開示が難しい場合もあります。

そんな時はスマホやPC操作だけで完結しない、転職サービスを使ってみると良いでしょう。

何といっても彼ら転職サービスの営業さんやエージェントは転職指導のプロです。

あなたが悩んでしまっている点を正直に伝え、対応方法を確認してみると良いでしょう。

おそらく「え? それで良いの!」と声に出てしまうくらい簡単に解決してくれると思います。

また、様々な条件から自分で次の就業先を選びきれない場合も、これら転職サービスを利用すると良いと思います。

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コールセンターの職種と職歴書の書き方を考える:まとめ

ステップアップ

詳しく解説してきましたが、最後に内容をまとめます。

【職種について】

  • 受電系:テレコミュニケーター職、事務職などを選択
  • 発信系:テレフォンアポインター職、営業職など選択

※アフターフォローやアフターサービスの発信業務は受電系に属す

【職務経歴書について】

  • 各種アピールポイント:質問力・傾聴力、遂行力、協調性、作業速度、PC操作、顧客情報秘匿
  • 転職理由と志望動機を明確にしてアピールポイントと連動させる

なお転職に関して、給料アップのみを考えている場合。
現在の仕事を継続しながら、独学でスキルアップを目指す方法もあります。

そんな場合は以下の記事を参考にしてみてください。

最後に転職に関して、あまり表に出ない情報が載っている1冊を紹介します。

世の中に転職ノウハウを紹介する本が多い中、こちらの本は「転職したい」という気持ちのウラ側の部分。

本当にその想いは「転職で適うのか?」と言う点に触れながら、転職以外の道や転職する際の方法論などにも踏み込んだ内容で、仕事をする人全員に読んでもらいたい1冊です。

また転職サイトのエージェントの評価方法なども載っているので、転職サイトを利用する際の1つの指標にも出来ると思います。

転職活動は「タイミング」と「スタミナ」がとても重要です。

1つの転職サイトを利用して、最適な職場が得られるのであれば、誰だって苦労しません。

転職活動は長丁場である事を事前に理解し、長い目で見て最適な選択をするように心がけましょう。

そのためにも様々な情報を活用し、目の前のオイシイ言葉に騙されないよう注意して臨むことが大切です。

最後に、このブログ記事があなたの転職活動の一助になるのであれば、大変うれしく思います。

転職活動、頑張ってくださいね。
影ながら応援させていただきます!

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