前の内容から数週間が経過してしまったのですが、「動画用のオープニング動画を作成するプロジェクト」後編をお届けします。
前回の前編では、以下のような内容で作業を行いました。
- 無料で使える超高性能3Dグラフィックソフト「Blender」をインストールする
- YouTubeの検索でBlender用の無料テンプレートを探す
- 無料テンプレートをBlenderで展開して編集
- 出力設定をして動画(.mp4ファイル)として書き出し
その時作成したオープニング動画は以下のようなものでした。
詳しくは以下のブログで解説していますので、よろしければご覧ください。
ただこの動画から「ワザと」音楽を削除して、音なし動画にて書き出しを行ったのでした。
そして後編である今回は、私が普段からゲーム実況動画の編集などで使い慣れているPremiere Proを使い、「音のない」オープニング動画に別の音楽を載せるという作業を行っていきます。
まずは作業の内訳をご紹介しますので、流れを確認。
また全体を編集した動画も作成しましたので、自由にご覧になってください。
もちろんこのブログ記事では、動画でやっている内容を一部省略しつつも、別の音楽を載せて音量などを調整する方法をご紹介します。
目次
YouTube動画のオープニングムービーを自作してみた【Premiere Pro】
流れを確認する前に、今回のブログ記事で完成した動画を出してみます。
追記
直前に掲載した動画に、実際にプレイしたFFXプレイ動画を重ねたものを作ってみました。
この動画、最初の動画と何が違っているのか。
そしてどんな部分を修正したのかを、今回の作業一覧とともにご紹介します。
- 無音のアニメーションに当てる音楽を何曲かピックアップ
- 最適と思える曲部分をカットして貼り付け
- 映像の色合いを微調整
- 音質調整とフェードイン・フェードアウト
なお上記操作を映像付きで解説している動画も、別途作成しました。
動画の詳細欄には今回お伝えする見出し部分を、より細分化した項目別で目次を付けましたので、設定秒数をクリック(タップ?)してもらえれば、解説しているところを簡単に見られます。
また動画ではこのブログ記事を全て読み込む以上の情報が、実際の動作と共に確認できるので良かったらご覧ください。
では曲のピックアップなどから順に解説していきます。
ステップ①:音を変更するだけで色んなオープニングムービーが完成する
ではまず初めに、外部から別の音源をPremiere Proに取り込んでいきましょう。
同じ映像でも複数の曲を入れた別バージョンを複数用意する事で、様々な種類の動画を作成する事が出来ます。
音源ですが、これは特に指定はありません。
ありませんが、可能であれば著作権フリーの曲が望ましいかなと思います。
著作権のある曲をYouTubeで流すと、その著作権で引っかかる動画全てが収益回収不能の動画となったり、最悪動画の音楽部分が無音になります。
せっかく良い動画を作っても最終的な収益や、無音になってしまってはもったいないので、著作権フリーがおすすめ。
特におすすめなのは、YouTube本家が無料公開しているYouTube Audio Libraryや、私の今回記事で設定しているNCS(No Copyright Sounds)などが良いでしょう。
特にNCSは最近流行のEDMに特化された音楽サイトながら、世界中で活躍する多くのプロが600以上の曲を出しています。
SpotifyやApple Musicでのダウンロードや、FreeのMP3ダウンロードも対応しているので気軽に聞きやすいのでおすすめです。
今回は上記NCSの曲を何曲かピックアップしました。
曲をPremiere Proにインポートする方法はいくつかありますが、私はフォルダ内の任意のファイルを直接ドラッグ&ドロップで、プロジェクト内に挿入しています。
ステップ②:最適な個所を切り貼りしよう
曲データがPremiere Pro内に入ったら、その曲をそれぞれ聴いてみましょう。
聴き方もいたって簡単。
曲データ(のアイコン部分)をダブルクリックする事で、ソース側に曲の波形が表示され、ソースの再生ボタンで曲を聞く事が出来ます。
曲の特定箇所のみをカットする方法も簡単です。
ソース画面には「インをマーク」「アウトをマーク」というボタンがあるのですが、曲のここから流したいという再生箇所を決めたら、そこで「インをマーク」をクリック。
曲のここまで流したいという終わりの箇所で「アウトをマーク」をクリックすると、そのイン・アウトの個所が枠で覆われます。

その部分の曲データのみを使う場合は、波形アイコンをドラッグ&ドロップでシーケンス内に持って来れば使えるようになります。
仮に持ってきた部分がちょっと長いな…という事であれば、シーケンス内でデータをカット。
逆に短いな…という場合には、再度イン・アウトでの操作をするのではなく、持ってきたデータ自体を引き延ばす事で曲の前後のデータを再生させる事が出来ます。
ステップ③:Lumetriカラーで動画の微妙な色合いを調整
今度は音楽ではなく動画の話。
それも動画の色味を調整する内容です。
Premiere ProにはLumetri(ルメトリ)カラーというエフェクトが備わっており、このエフェクトで動画の様々な色味を調整する事が出来ます。
まずは動画にLumetriカラーエフェクトを挿してみましょう。
可能であれば調整レイヤーを動画上のレイヤーに配置し、調整レイヤーにLumetriカラーを挿すというのが一般的ですが、今回は説明を省略し大ざっぱな説明のみで進めます。
エフェクト欄の検索窓に「Lumetri」などと入力する事で、Lumetriカラーを呼び出す事が出来ます。
呼び出したらお馴染のドラッグ&ドロップで、Lumetriカラーを動画データ(もしくは調整レイヤー)に設定します。
実際の変更操作では、様々な効果を設定する事が出来ます。
元々実写用の色味編集機能であることから、ホワイトバランスのような色味・色温度の編集から、露光やシャドウなどのトーン、Photoshopでお馴染のトーンカーブの設定などなど、調整箇所は様々可能です。
またプリセットでのカラーグレーディング(映画などで空気感などを特徴的な色合いで表現する手法:日中の光を夕焼けにする、日中の光をセピアにするなど)も可能で、カッコイイ映画のような設定もボタン一つで可能です。
今回の動画では白黒の色味をハッキリさせる調整を、このLumetriカラーにて設定しました。
ステップ④:音楽のフェードイン・アウトで雰囲気UP
先ほどご紹介のステップ②では、特定箇所の曲データを挿入する方法をご紹介しました。
しかしこのまま使うと、曲の途中の部分だけを抜き出した事により前後のバランス、始まりと終わりが急な感じになりカッコ悪くなることがあります。
これを音量のフェードイン・フェードアウトを使う事でなめらかにします。
またエフェクトでも簡単に設定が出来ますが、細かな設定が難しいため、曲データのボリュームを直接編集します。
この操作も簡単で、シーケンス内に表示されている曲データの中で、音量をMAXにしたいところで点を打ちます。
点の打ち方はWindowsの方はCtrlキー+クリック。
Macの方はCommand+クリックです。
今度はフェードイン・フェードアウトさせたい、つまり音がゼロになる近くで点を打ちます。(点はドラッグ操作で自由に位置変更できるため絶対の場所で打たなくても問題ありません)
フェードイン・フェードアウトさせたい点を打ったら、その点をドラッグ&ドロップで、データの一番下に持っていきます。
始点と終点で斜めの直線が描ければ、それでフェードイン・フェードアウトの完成です。

この画像ではオーディオクリップミキサー画面を別途表示させ、時間が進むにつれ、曲データの音量が徐々に上がっていく様子を載せています。
【まとめ】YouTube動画のオープニングムービーを自作してみた【Premiere Pro】(後編)
いかがでしたでしょうか。
少々矢継ぎ早に説明し良く分からないところがあるかと思いますが、ブログでは文字数の関係上、必要最低限の内容にとどめ解説させていただきました。
詳しくは今回ブログと同じ内容を解説している、以下の動画をご覧いただければと思います。
この動画の詳細欄を見ていただければ、説明をしている個所の目次も設定しましたのでご利用ください。
なお動画の最後でもお伝えしましたが、今後もPremiere Proを使った詳しい編集方法などについて解説していきます。
もちろん初心者の方。
それも動画編集もPremiere Proも、全く何も分からない方向けの動画やブログ解説も進めて行きますのでご期待ください。
それではまた~!
コメントを残す