ども、独学ゲーム実況編集者のikarushです。
昨年2018年12月に個人的にスタートしたゲーム実況ですが、YouTubeに動画をUPしつづけてそろそろ8ヶ月。
現在までにおよそ120本ちょっとの動画を編集してきたのですが、徐々に作業にも慣れ、「自分のやり方」みたいなものが出来てきました。
とは言えゲームも編集テクニックも、まだまだ初心者の域を抜け出せません。
そんな状態ではありますが、自分がこれまでやってきたゲーム実況の動画編集を一度まとめ、みなさんにご提供。
- ゲーム実況やってみたいけど良く分からない
- ゲーム実況すでにやってるけど動画の編集が分からない
- ゲーム実況で編集するメリットを教えてほしい
- 実際の動画編集方法を教えてほしい
こんな疑問を持っている方や、ゲーム実況の動画編集をすでにやっている方の「何かしらのヒント」になれば良いなと思い、「ゲーム実況動画の作り方講座」なるものを始めてみます。
第1回の今回は、ゲーム実況動画を編集する事のメリットについて。
そして私ikarushが普段やっている、ゲーム実況動画の編集風景をザックリながらご紹介したいと思います。
では早速進めていきましょう。
目次
ikarushのゲーム実況動画の作り方講座 #01-1 ~動画編集の利点~

まずは「ゲーム実況動画を編集するメリット」から確認したいと思います。
長々説明しても仕方がないので、ここは簡潔に箇条書きにて結論を先出し。
その後、簡単に説明をするようにします。
・要所出し:動画のキモになる部分をクローズアップできる
・演出:SE(サウンドエフェクト)や字幕、画像を出して特徴的な表現が可能
・その他:動画を見る人が「動画を見やすくする」事を念頭においた編集
ゲーム実況動画を編集するメリット①:時短となる編集
YouTubeの、とかくゲーム実況や生放送動画に多いのですが、数時間の未編集動画を(生放送の後で)見るには苦痛というか。
視聴者にその時間全てを見てもらわないといけません。
数時間の未編集動画と言うのは、生放送録画以外ではあまりお目に掛かれませんが、例えばプロ野球の実況放送。
その日の始球式~試合開始~9回で勝負決まらず延長戦~延長でも決着付かず引き分け~試合終了後のセレモニー
という動画があるとして、それを「全て見られるよ」という動画と言えば、だいたいあってると思います。
これは「全ての放送を見たい人」にとってはありがたいのですが、試合の要所。
「得点が入ったシーンや印象的な出来事」だけを知りたい人にとっては、喜ばしいものではありません。
そういう意味で編集をして、「イニング途中の攻撃・守備交代のシーンだけでもカットする」としただけでも、視聴者の集中力が切れてしまうシーンが減り見続けられる動画になります。
ちなみに「作業用BGM」などでも長いものが色々ありますが、あれは曲順など色々編集されているので、未編集で長い訳ではないですね。
ゲーム実況動画を編集するメリット②:要所出し
これは上の例、野球動画で言うところの「得点シーン中心のまとめ」みたいなイメージですね。
最近はあまり見かけないけど、30代以上の野球好きなみなさんなら「珍プレー・好プレー集」と言っても分かるかもしれません。
いずれにせよ人が目につくそのシーンだけでもカットしてあげれば、十分編集になっていると思います。
「まとめ動画」もこの部類かな?と思います。
僭越ながら自分のまとめ動画を1つ。
こういう編集は、自分で編集して音量などを揃えておけば大変じゃないし、それなりに楽しいです。
ゲーム実況動画を編集するメリット③:演出
これは別に面白いシーンだからやるものって訳ではないです。
イメージとしてはテレビのバラエティ番組。
常に右上か左上に番組テロップや、現在の話の概要みたいなものが表示されていたり、芸人さんが「ここぞ!」ってところで面白い発言をすると、そこで字幕が出たり。
そんな演出全てです。
あさぎーにょさんはAdobe Premiere Proの公式チュートリアル動画に出演されていて、それからファンになったのですが、このチャンネルの動画の出演から演出・編集まで、全て彼女の手1つで作られています。
フォントとかカットインとかカラーの使い方がキレイで、編集が上手だな~と思います。
ゲーム実況動画を編集するメリット④:その他
最後は雑ですが、その他の編集全てです。
とは言え、「何か動画に手を加えたら編集」なのかというと、そうでもなく。
「動画を見る視聴者のためを思って行った編集」イコール、動画編集だと思います。
例えば人を驚かす目的で、急にバカでかい音を鳴らす設定にする。
普通の実況の中に、イキナリ怖い映像が出てくる。
もちろんこれも編集ですが、万人に受け入れられるかと言えばそんなことは絶対にありません。
公序良俗に則った編集…と言うとすこし違う感じもしますが、見やすい編集。
分かりやすく、動画に没頭・集中しやすい編集というのが、望ましい編集のあり方かな?と思います。
ikarushのゲーム実況動画の作り方講座 #01-2 ~作業の流れ~

2つめのテーマは、私ikarushの普段やっている作業の流れについて。
この話は以前のブログ記事、ゲーム実況を動画編集して始めてみたでも書いたのですが、ザックリ以下のような流れで録画からアップロードまでをやっています。
- ゲームの録音録画
- 動画の編集
- YouTube用のサムネイル作成
- YouTubeアップロード
今回から数回に分けて進める講座は、この中の2つめ。
「動画の編集」に特化した内容をお送りしていきます。
ちなみにこれからお話する部分について別途、解説用動画を用意しました。
多少分かりづらい部分もあると思いますが、以下のフェーズ毎の解説と合わせて見ていただくと、ikarush流動画編集の流れを理解いただけると思います。
動画編集フェーズ①:素材の投入と音合わせ
今回のブログ記事では、動画編集の全体の流れを確認しながら、個々の段階(フェーズ)でどのような作業を行っているかをご案内します。
最初の1フェーズ目は、必要な素材を用意する事。
そして「音合わせ」です。
ゲームの録音・録画には大きく以下の2パターンがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
- ゲーム音と一緒にマイク録音する
→ ゲーム音と声が合わさったファイル1つが出来る - ゲーム音とマイク録音を別録りする
→ それぞれ別ファイルになる
・どちらか片方の音量を上げたくても一緒になるため片方だけの音量調節不可
・マイクで拾った雑音など必要な音だけをカットすることができない
・ゲーム音とマイクの声の音量それぞれを自由に編集可能
・マイクで拾った雑音などをカットできる
音合わせについてはこんな感じですかね。
なおゲーム音とマイク音声それぞれ同時に録音して、ファイルとして別に出力するソフトや設定が出来れば、音合わせ作業は必要なくなります。
その辺りはゲーム実況者それぞれの環境によりますね。
動画編集フェーズ②:動画の編集
2つめのフェーズは動画そのものの編集です。
動画の編集とは、大きく以下のような作業を行います。
- 動画自体を切り貼りするカット作業
- 切り貼りした動画をスムーズに表示するトランジションやカットインの設定
- 実況でしゃべっている字幕の設定
- 字幕を含む文字のアニメーション設定
- SE(効果音)やBGMなどの設定
- 音量の調整や音質の編集など
なお動画編集を全く知らない方からすると、この動画編集作業、ヘタしたら1時間くらいかな?とか思うかもしれません。
ですが仮にカット作業だけやるにしても、元の動画が長ければ長いほど時間が掛かるので、1時間程度で編集が終わるのは稀です。
自分でゲーム実況している方で、字幕もSEもあまり触らない方であれば、作業はそこそこ早くなります。
逆に他人のゲーム実況動画を触られる方や、字幕やエフェクト、音質などにこだわる方であれば、6時間とか10時間とかは結構フツーです。
もちろんこの辺りの話は動画編集者の経験とテクニック、さらには編集で使うソフトウェアによる部分も大きいのですが、「動画編集はかなり時間が掛かるもの」と思って間違いないでしょう。
動画編集フェーズ③:動画の書き出し
編集した動画は、mp4やflvなどと言った1つの動画ファイルとして書き出されて、ようやくYouTubeやニコニコなどにアップロードできるようになります。
動画の書き出し自体は、手を色々動かして作業するものではないですが、動画の最終工程なので別フェーズとしました。
なお最近の動画は日を追って、その画質やサイズなどが大きくなっています。
例えば少し前まではHD画質(解像度1280×720)や、フルHD画質(1920×1080)の30fps(1秒を30枚の画像で編集されたもの)動画が主流でした。
しかし現在は地上波などでの4K・8Kの超高画質化が進んだことから、企業CMなどでも高画質化が進み、普段何気なく見ているYouTubeなどの動画でも、4K画質(3840×2160)の60fps(1秒を60枚の画像で編集されたもの)~120fps(1秒を120枚の画像で編集されたもの)が徐々に増えて来ました。
画質(縦 解像度×横 解像度)とフレームレート(1秒に何枚の画像を表示させて動画を滑らかにするかの基準)は似て非なるものなので、高画質だから高フレームレートと言う訳ではないですが、今後4K動画や8K動画は飛躍的に増え、そのような画質の動画が望まれるだろうと思います。
…と説明してみていますが、動画素人さんには何がなんだか良く分からないな…と書いていて思いましたので、フレームレートの違いを感じられる動画を載せてみます。
これはカートゥーンアニメの傑作「トムとジェリー」。
近年でも未だ製作されていますが、上の動画は恐らく1970年代くらいに制作の古いアニメです。
こちらの動画を見た後で、下に載せた同じ「トムとジェリー」の60fps版を見てみてください。
滑らかなアニメーションに見えるなら、その目は正しいです。
古いアニメーションのフレームレートは分かりませんが、下の60fpsのアニメは、1秒後に表示される絵の中に差分が加えられた60枚の絵があり、その絵がパラパラ漫画のように緻密に動くので、滑らかな動きになっているという具合です。
話を戻しますが、これら高解像度・高フレームレート動画の編集は完全にPCのマシンスペック頼みになるので、仮に素人さんが「超高画質でゲーム実況やりたいな~」となると、ではまずゲーム実況用に最低でも20万のPCを。
そして編集したいなら、50万以上のPCを用意しよう…みたいな話になります。
もちろんこれはゲーム実況に限らず、良いカメラで良い画質を求めれば、全動画ジャンルに関わることなので、今後「高画質なYouTube動画配信」を考えている方が編集をする場合は、PCのマシンスペックについても考えておくと良いでしょう。
karushのゲーム実況動画の作り方講座 #01のまとめ

少し話が脱線してしまったところがありましたが、今回の内容をまとめます。
まず動画編集をする事のメリットですが、以下の4つを挙げました。
- 視聴者が短時間で内容を理解できるようにする時短となる編集
- 不要なところを削いでオイシイ個所を出す要所出し
- 面白い・印象的なシーンをより印象的にする演出
- その他、視聴者がより動画を見やすくする編集
またゲーム実況動画を作成する流れとして、以下の4作業を掲載。
- ゲームの録音録画
- 動画の編集
- YouTube用のサムネイル作成
- YouTubeアップロード
さらに動画の編集の中身について、以下の3つのフェーズ(段階)をお話しました。
- 素材の投入と音合わせ
- 動画の編集
- 動画の書き出し
次回は概要としての解説ではなく、実際の操作について。
Adobe Premiere Proでの画像のカットやトランジションの操作についてを紹介します。
そうして最終的に、この連載ブログを一通り読んでいただければ、全く初めてPremiere Proを触られる方でもよりカンタンに動画編集が出来る…というところまで行けたら良いなと考えています。
それではまた次回~。
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