ホリエモンが2年前に出版し30万部を記録した「多動力」は、「とにかく動く」「手あたり次第やってみる」という内容でした。
私はその本「多動力」は読んでいませんが、考え方には共感。
昨年末にYouTubeでスタートしたゲーム実況動画の配信は、全て編集という手を加えおよそ120本もの動画をアップしましたが、これも「多動力」が原動力の1つになっていると言えるでしょう。
でも「マジメにコツコツやってるのに目が出ない」「注目されない」「ヒトも仲間も集まらない」という声も聞かれます。
かたや自分より後発発進なのに、自分の数倍、数十倍も先に行ってしまった。
そんな人もいるでしょう。
今回ご紹介するホリエモン本「ハッタリの流儀」では、その「多動力」による行動の結果は「ハッタリをかましたかどうかが勝敗を分けた」のだと、本の「はじめに」の中で語っています。
そして「ハッタリをかます」事で、仲間やカネが集まり、SNSで重要な影響力と信用が得られるのだと言っています。
ハッタリをかますにはどうすれば良いのか?
ハッタリをかましてダメになったらどうするのか?
ハッタリは本当に必要なのか?
そんなハッタリについてのクエスチョンも交えながら、この本「ハッタリの流儀」の中身を見ていきましょう!
目次
ホリエモン本「ハッタリの流儀」で仲間やカネを手に入れろ!
さて長々と説明をしても仕方がないので、まず「ハッタリの流儀」の結論。
「ハッタリをかますとどうなるか」についての答えを先出ししてみます。
・ハッタリをかました自分を鼓舞しがむしゃらに頑張る
・泥臭い部分や失敗でさえもSNSで発信し、ハッタリについての挑戦をコンテンツ化する
・「影響力」と「信用」を得る事で仲間もお金もついてくる
・自分に自信が身につき、世間へのハロー効果も得られる
ではまずは本書の全体像や構成を、各章のおおまかな内容から見ていきましょう。
また、15時間以内に本書を2回読んだ私が「ハッタリの流儀を短時間で理解する読み方」についてもご紹介します。
ホリエモン本「ハッタリの流儀」を各章からヒモ解く
「ハッタリ」と聞くとみなさんはどのような事を思い浮かべますか?
ホリエモンは本書の中で「多くの人は、外に向かって虚勢を張ることを想像するだろう」と語りながらも、まずは自分にハッタリをかまして「出来る!」と言い聞かせ頑張る事。
そして外に向かって「世間の常識では考えられない、絶対成功できるとは思えない事を発信して挑戦すること」をハッタリと言っています。
またこの「ハッタリをかます」事で、SNS時代で必要な影響力や信用。
さらには、仲間やお金などが付いて来るのだと語っています。
では何故「ハッタリをかます」事で、影響力や信用、そして仲間やカネが集まるのか。
そしてハッタリのかまし方について、各章の流れを追って見ていきましょう。
なお「はじめに」の内容は当ブログ記事の冒頭文がその内容であるため、以下の見出し内での記載を省略します。
第1章:労働オワコン時代
ハッタリの話の前にこれから時代の事。
ロボットやAIによる機械労働の時代により、現代人はますます単純労働をする機会を失って、余暇が生まれる。
その余暇を楽しむのに充てる時間が今後ますます増えるだろうと、今後の時代の流れについて話しています。
第2章:ボケの時代
現代のSNS時代に触れ、例えばヒカキンが「スライムを作る動画を配信する」その事は自分のためにならないし意味もないが、「面白いという価値を生んでいる」のだと話します。
SNS時代はそんな「面白い」というモノに「価値」が生まれ、影響力や信用が生まれる。
そしてその影響力や信用から、ヒトやモノが集まるようになるのだと解説しています。
これらの事について「モテクリエイター」なるインフルエンサーとして活躍するゆうこすさんや、SHOWROOMの前田さん、美術館を建てるなどというハッタリをかまし行動しているキンコン西野さんなどを例に出しています。
また無謀で意味もない事に挑戦し失敗する事も含めてコンテンツ化して、発信する事が価値を生み、面白い事につながるのだと話しています。
第3章:プレゼン術よりハッタリ力
ここからは時代や潮流の話ではなく、ハッタリの実践的な話について。
営業などのプレゼンは、プレゼン術なるテクニックではないと説き、プレゼンに重要なのは以下の内容であると伝えています。
- 自分が売り込めそうな人を探す
- プレゼン相手をSNSなど駆使して研究
- 自分を面白そう!と思ってもらえる話をネタに雑談トーク
- コイツの話に乗らないと損をするかもというネタをチラつかせる
プレゼン術よりも、雑談トークや相手の嗜好性を活かしたネタにハッタリを掛ける事が重要だと話しています。
第4章:ハッタリ人間が捨てるべき三つのもの
- 世間一般のこうあるべきという「もっともらしい言葉」を捨てる
- 時代の変化が早い現代では通用しない「親の教え」を捨てる
- 世間の常識に見合わない事をして笑われるのがコワイという「プライド」を捨てる
簡単に解説すると「①:もっともらしい言葉」は、ハッタリの正反対に位置するもので、世間の99パーセントが考えもつかない事がハッタリにつながるとしています。
「②:親の教え」はおよそ30年ほど前の常識は現代の非常識であると言い、常識をアップデートし続ける必要があると話しています。
これに関しては昨年末に日本で発売され、またたく間にベストセラーとなった『ファクトフルネス』の中で語られている内容と同じです。
ここでは少し本から離れ、私ikarushの日常からのエピソード。
私が父と共に、先日まで開催されていた「世界水泳」の韓国大会をテレビで見ている際、父が「黒人選手が競泳の世界大会に出るなんて考えられない」と話していました。
この発言など「常識がアップデートされていない」事の現れだなと深く思いました。
「③:プライド」については逆説的にSNSで人気の出る人の事を挙げ、「バカ丸出しで挑戦するヤツが応援され、そんな人にはヒトやカネが集まるのだ」と説いています。
第5章:ハッタリの後始末
でも「出来るかどうか不安なことにハッタリをかますのはチョット」とか、「まだ実力がついていない」という意見。
これらについて、できる事をやれるというのはハッタリではないと話しています。
仕事に資格やスキルが必要な場合はアウトソースする。
自分で身につける必要がある場合も、1から順に体系的にやるのではなく「必要な事を走りながら学ぶ」。
成功例はWebやSNSに沢山あるので、それらをパクる。
パクったものを消費者目線で改善していけば、それがオリジナルになるのだと説いています。
第6章:それでもハッタリをかませない良い人な君へ
ハッタリをかます人の共通点は「根拠のない自信をもっている人」なのだと言い、ハッタリをかませない…と尻込みしているならば、まずは自分に「自分なら出来る!」とハッタリをかまそうと伝えています。
またノリで行動する事で面白い出会いが生まれ、素晴らしい人との出会いが増えることも合わせて話しています。
第7章 :「努力」という最大のカラクリ
「努力」は、確実に積み重なる足し算。
「ハッタリ」は、その積み重ねられた努力にレバレッジを掛けて飛躍させる掛け算、という事を話されています。
おわりに
オン・ザ・エッジからライブドア、紆余曲折を経て宇宙開発事業を手掛けるホリエモン。
ワールドカップで優勝すると公言し、現在監督やクラブオーナーもしている本田圭佑。
ひとりの芸人から、現在ウン十億の美術館建設を夢見て活動する西野亮廣。
これらの人と一般の人との「違い」や「差」とは何なのか。
それは今できない事をやれると公言し挑戦する。
そんな「ハッタリ」が一度でも成功し、世間にスゴイと思わせることが出来た人。
さらにその「ハッタリ」と行動を何十何百とこなした結果、他との圧倒的な差となり、ハッタリがハッタリではなくなったのだと解説しています。
この話、ふろむださんが執筆された本『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』で語れているハロー効果の話と似ている気がしました。
自らに「ハッタリ」をかけて挑戦し、その結果成功する。
その成功が「この人はスゴイ人なんだ!」というハロー効果を生み、よりハッタリの強度が増す。
そんな印象を受けました。
今の時代はハッタリをかませば共感を得られるし、ヒトもお金もついてくる。
挑戦すれば失敗するだろうし大変な努力も必要だけど、それ自体をコンテンツ化してSNSで発信すれば良い。
「共に頑張ろう」という言葉でホリエモンは本書を締めくくっています。
「時間がない人」のための「ハッタリの流儀」の読み方
思ったよりも前項の各章解説に文字数を使ったので、この部分はカンタンに解説。
まず「はじめに」と「おわりに」を読めば、この本「ハッタリの流儀」の全体像が分かります。
その上で「どうやってハッタリをかますか」については4章と5章を読みましょう。
また、「それでもちょっとハッタリをかますのが怖い…」と思うのであれば、流れで6章を読みましょう。
「AIやロボット社会の到来」と聞いてピンと来ない方は1章を読むと良いですが、『LIFE SHIFT-年時代の人生戦略』などを読んだことがある方にとっては不要な内容です。
また2章に書かれている内容は、ハッタリをかますことで得られるSNS時代の「影響力」や「信用」について。
失敗も含めた発信や、何故「面白い」が「価値」となり、SNS時代で「影響力」や「信用」が重要になるのかについてピンと来ない方は、キングコング西野さんの『革命のファンファーレ』や、前述ゆうこすさんの『共感SNS』などを読むと理解が深まると思います。
プレゼンや営業トークに興味ある人は3章を読むと良いですが、興味ない人は読み飛ばして全然OK!
7章は適当に流し読みで問題なし。
これで「ハッタリの流儀」の理解が出来ます。
ホリエモン本「ハッタリの流儀」で仲間やカネを手に入れろ!:まとめ

最後に本のまとめ、本で言いたい内容について、改めて結論を載せます。
・ハッタリをかました自分を鼓舞しがむしゃらに頑張る
・泥臭い部分や失敗でさえもSNSで発信し、ハッタリについての挑戦をコンテンツ化する
・「影響力」と「信用」を得る事で仲間もお金もついてくる
・自分に自信が身につき、世間へのハロー効果も得られる
なおこの本「ハッタリの流儀」は、昨日(2019/7/29)に地元の書店で購入しました。
そして購入後の夕食を済ませた後に読了し、朝にブログ内容をまとめながら再読しました。
そしてこの本のまえがきの最後に、こんな一文が載っています。
(前略)
僕の本の読者ならもう分かってくれていると思う。本を読む時間自体には何の意味もない。この本から自分が行動するために必要なエッセンスだけを吸収したら、本を放り投げてすぐさま実践して欲しい。
さあ、ハッタリをかまして、生きていこう。
「ハッタリの流儀」―はじめに文末(P.11)
…と言う訳でこの言葉通り、本はメルカリに放り投げて、自らの行動を始めようと思います。
それではまた。
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