京都アニメーション(以下、京アニ)の事件から数週間。
時間の経過とともに色々な出来事が動きました。
まず今回、「小林さんちのメイドラゴン」をテーマに書くのですが、京都アニメーション製作のアニメで心に刺さった作品【らき☆すた編】の冒頭に追記したとおり、同作品で監督だった武本康弘氏の訃報が伝えられました。
また、サーバーに残っていたデータを回収できたのは不幸中の幸いだったことでしょう。
もちろんだからと言ってスグに復旧が可能だとかそういうことは決してありませんが、未だに紙資料の多いだろう現場で、こういったデータがある事で作品の延命につながる事は間違いありません。
また9月6日から映画の公開が予定されていた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形」が、公開日程を2週間から3週間に変更され上映される事に周囲を驚かせました。
なお「外伝」となっているように、本作はテレビシリーズが1クール(13話)があり、その作品の外伝作品。
そして来年2020年の1月に、本編アニメの劇場版が予定されています。
テレビシリーズの内容は私も知らないのですが、調べたところYouTubeの京アニチャンネル(公式)にて「5分で分かるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』」の1回と2回があるようなので、以下に動画を掲載します。
さて、当ブログ記事の本編「小林さんちのメイドラゴン」の内容に入るまで、ずいぶんと京アニ情報を載せてしまったのですが、改めて小林さんちのメイドラゴン編をつづっていきます。
「小林さんちのメイドラゴン」のそもそもの原作はコミックス。
それを元にアニメ化されたのが、京アニ製作の「小林さんちのメイドラゴン(同名)」です。
私自身は原作コミックなど全く知らず、シーズン別のアニメ一覧を見ていて「何となく面白そう」という理由だけでテレビアニメを見始めたのが最初でした。
…と、詳しく感想を語っていく前に、まずは今回のブログ「小林さんちのメイドラゴン」のテーマ、それを結論としてお伝え。
その上で展開や感想を交えた解説を進めて行きます。
目次
京都アニメーション製作のアニメで心に刺さった作品【小林さんちのメイドラゴン編】
それでは前述のとおり、以下に「小林さんちのメイドラゴン」とはどんなアニメなのか、このブログでお伝えしたいことを結論として載せます。
・日常系のギャグアニメだけどリアリティがある
・「親子/家族とは何か?」という深いテーマ
それでは順に解説していきます。
異世界生活ではなく現世に来る異世界生物という古典的設定
SAO(ソードアート・オンライン)のヒットが拍車を掛けたのかなと考えていますが、ラノベやアニメにおいて「異世界に転送されてその中で新たな人生を送る」という、いわゆる異世界モノが10年ほど前から大流行しました。
初期の頃に散見された展開はSAO的な内容。
ゲームの「ドラゴンクエスト」のような世界を救うヒーローであったり、最初から最強だったり、魔王と苦楽を共にするような展開だったり。
最近ではそれら王道モノが氾濫しすぎたせいもあって、異世界ではあるけれど現世と似たような生活を送る、いわば“ほのぼの異世界生活”のような作風が多くなっています。
そんな中、当アニメ「小林さんちのメイドラゴン」は異世界転生ではなく現世に異世界の物が来るという展開。
それも、ゴジラ並のデカさのあるドラゴンが現代に降り立ち、しがないシステムエンジニア(以下、SE)の小林さんのメイドになるという設定。
こういう展開はなんとなく90年代くらいにあったアニメやラノベみたいな設定で少々古典的な気がしますが、本作マンガのギャグのぶっ飛びっぷりからか、かなり面白い作品になっています。
ギャグではなくシリアス路線としてはFGO(Fate/Grand Order)が、現世の異世界モノのトップに君臨していそうですが、それにしても現世の異世界モノは(異世界生活モノに比べて)あまり多くないでしょう。
日常系のギャグアニメだけどリアリティがある
YouTubeで「小林さんちのメイドラゴン」を検索したら、外国語字幕の動画が大量に出てきたので(もしかしたら本家京アニが違法アップロード報告出せてないのかもしれない)それらを例にしてみます。
上に掲載した「小林さんちのメイドラゴン」アニメ予告動画を見れば分かりますが、本作品は主人公であるSEの小林さんの元に、トールという異世界では最強の名を欲しいままにしている(しかし人間に襲われまくっている)ドラゴンがメイドになって居候(いそうろう)するという展開が元になっています。
そして日常系ギャグアニメではありますが、小林さんの日常としては早晩会社PCでプログラムを組むというSEそのまんまな展開。
そこに新米メイドであるトールが、人間界での新生活を送りながら人間(日本人)の浅はかさや、心の温かみを感じながら人間社会を知っていくというストーリー。
小林さん自体は、SEとして頑張っている生活をただただ送っているだけのフツーの人。
イヤミな上司に目を付けられ、日々怒鳴り散らされたりしながら、なんとかプログラミングで飯を食っているという日常。
登場するドラゴンたちが(おそらく)日本語を話しているので、小林さん自体に特別な能力がある訳じゃない。
けれど新米メイドとして居候することになったトールとケンカをしたり、トールのドラゴン仲間であるルコアさんやファフニールさんなどに皮肉を言ったり、自分は関与せずと場を後にしたりと、とにかくマイペース。
しかし一度酒が入ると酒乱に激変しドラゴンだろうとなんだろうと、のたうち回るという展開にまで発展します。
誰もが「もう疲れた!もう何もしない!」、「上司フザケんな!なんでアタシばっかり!」、「なんだよ…家帰って来ても疲れるなぁ」、「グビグビ…プッハー!この1杯のために生きてるんだ!」てな事に共感を覚えられる。
そしてそんなリアリティある日常の中で、(カワイイ?)ドラゴン達との生活があるという作品なのです。
「親子/家族とは何か?」という深いテーマ
本作のテーマ性は「親子」や「家族」だけが設定されている訳ではないですが、登場人物の(1匹?)1人、カンナカムイのカンナが小林さんの家にやって来るところから、「親子/家族」テーマについて物語が動き出します。
新米メイドのトールの姿は20代前後くらいの女性なのですが、カンナの姿は幼い容姿の小学生そのもの。
そして人間界の事についても良く分かっていないことから、人間界のあらゆるものに興味津々になるのです。
そのうち自分と同世代くらいの女の子が気になりだすカンナは、小学校に通いたがります。
小林さんの恋愛の様子は描かれず、本人も未婚の身ながら「実際に子どもがいたら…」などと思い、カンナの思いに頑張って応えようとする。
そしてダメなものはダメ、良いものは良いとある程度ながらハッキリと物事を教えやりとりする様は、さながら実の親子のような関係。
そこから「血縁関係だけが親子なのか?」といった、現代社会の親子関係のようなテーマ性が強く見え隠れします。
京都アニメーション製作のアニメで心に刺さった作品【小林さんちのメイドラゴン編】:まとめ

と言う訳で「らき☆すた」そして「響け!ユーフォニアム」に続き、「小林さんちのメイドラゴン」のレビューを書いてみました。
ここで当ブログ記事、小林さんちのメイドラゴンとはどんなものか?という作風についての結論を再掲します。
・日常系のギャグアニメだけどリアリティがある
・「親子/家族とは何か?」という深いテーマ
基本的に笑える展開が多いのですが、カンナと小林さんの展開は「親子の絆」みたいなものが見え隠れしていて、とてもほっこりさせてくれるハートフルな作品。
そんな訳で今冬だったかな? 2期放送が決まっており大変楽しみだったのですが…
とても残念なことに、おそらく2期を見られるのはかなり先の事になってしまうようですね。
「小林さんちのメイドラゴン」を見るなら、動画配信サイトのdアニメストアで全話を見ることが出来ます。
こちらも初回登録31日間は無料で見られますので、まだ登録していないよという方。
エアコン&扇風機でギンギンに冷えた中でアイスでもmgmgしながら、「小林さんちのメイドラゴン」をぼんやり見るのは、とても健康的な事だと思います!

ぜひこの機会に滝谷君とファフニールさんの、とち狂ったヲタ生活な日常を垣間見てみましょう!(違
アニメレビュー編、京アニのテレビシリーズについてがひと段落。
次回は何について語ろうかまだ良く分かってませんが、何かしらアニメレビューしたいと思ってます。
個人的には最近見始めて2期が決定した「ゾンビランド・サガ」や、その評判の高さから見始めて1日で全部見終わってしまった「よりもい」こと「宇宙よりも遠い場所」。
確か今冬に映画化が決まったアニメ制作会社の奮闘を描く良アニメ「SHIROBAKO」や、定番ながら新エピソードがNETFLIX独占でスタートする攻殻機動隊(TVシリーズ)などが良いかな。
アニメ映画や、実写映画などのレビューも合わせて発信していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします!
ではまた!
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