アニメ制作会社「京都アニメーション(以降、京アニ)」製作アニメブログの第二弾。
今回は京アニが音楽をテーマに扱った2大タイトルのうちの1つにスポットを当てます。
ちなみに京アニ製作の音楽アニメというと、
- けいおん!
- 響け!ユーフォニアム
とありますが、けいおん…つまり「軽音」は、なぜ「軽い」という字を当てているかご存知ですか?
理由は昭和初期、NHKがクラシック以外の大衆音楽の事を「軽音楽」と、べんぎ的に言い表した事が「軽音」のはじまりだと言われています。
【参考】「軽音楽」はなぜ “軽い” 音楽と書くのか | snacc
ちなみに現在は軽音楽とは言わず、「ポピュラー音楽」と言うらしいのですが、今回は軽音ではなく、鋼鉄音(メタル)でもなく重音…もとい、クラシック音楽に焦点を当てていきます。
という訳で今回のブログ内容は、
- 吹奏楽アニメ「響け!ユーフォニアム」の良さ・面白さが知りたい
- 吹奏楽やオーケストラの面白さが分かるものがあれば知りたい
こんな疑問質問に関する答えと、アニメの枠を超えた吹奏楽ワールドの扉を開いた世界をお届けします!
このブログを読めば「響け!ユーフォニアム」の面白さや見どころ。
さらにはリアル吹奏楽の面白さや、オーケストラを楽しむにふさわしいドラマなどが分かります!
では早速、その内容を結論からヒモ解いていきましょう。
※注釈※
このブログではテレビシリーズの1期及び1期終了後に上映された映画のみの内容でご紹介します。
目次
京都アニメーション製作のアニメで心に刺さった作品【響け!ユーフォニアム編】
まずは結論として、「響け!ユーフォニアム」の見どころとなるテーマについて見てみましょう。
・パートメンバー同士の戦い
・自分自身との戦い
・求められる部員全体のチームワーク
ちなみに私ikarushの中学時代は吹奏楽部員で、当アニメにも登場する金管低音楽器のチューバに3年間触れています。

高校でも吹奏楽をやりたかったのですが、通った高校の吹奏楽部は、響け!ユーフォニアムの舞台である北宇治高校吹奏楽部の部員数の1/6くらいしか部員数がいなかったため断念。
チューバは普通に購入すると40万以上もするので、おいそれと購入できず以来触れていませんが、響け!ユーフォニアムを見ると当時の思い出が色々思い返されます。
そんな訳で視点が完全に経験者なのですが、吹奏楽を知らなくても「良く分かる下手さ」や「抜群に上手い演奏」を聞かせてくれる。
そして男女の甘酸っぱい恋愛模様などもあって、見始めるとワクワクが止まらない作品。
それが「響け!ユーフォニアム」なのです。
「響け!ユーフォニアム」それは、全国大会へ向けて『血』と『汗』を流しながら切磋琢磨する吹奏楽部員の物語
少々物騒な題をつけてみましたが、アニメの中でも練習で流血するシーンがありますのでウソではないです。
そしてこのブログ記事を書くに当り、久しぶりに響け!ユーフォニアムの1期を見返しました。
それで感じた事は吹奏楽、つまり音楽や練習・合奏という事よりも「人間ドラマ」を重視した内容だなと思ったのでした。
物語は全13話。
各話をザックリ4話ずつに区切って、前半・中盤・後半それぞれで物語のテーマ性が変化します。
始まりは、当作品の主人公である黄前久美子が中学のコンクールでダメ金(コンクールでの金賞は優秀賞ではあるが、全国大会に行けない金賞というものがあり、それをダメ金と呼んでいる)を獲得。
そこで吹奏楽についても一度リセット。
吹奏楽のレベルがとても低い北宇治高校に入学するところから物語が動き出します。
合奏を楽しむプレリュード
作品の前半は「楽器演奏としての合奏の難しさと楽しさ」を感じるエピソードが中心。
同じクラスで中学3年間をコントラバスに打ち込んだ川島緑輝(かわしま さふぁいあ)と、テニス部出身で吹奏楽未経験の加藤葉月と共に、なりゆきで吹奏楽部に入部。
いきなりの顧問交代劇の中、今年の目標を「全国大会出場」とするも、低レベル吹奏楽部には新顧問の滝先生が求める「最低レベル」にも届きません。
出来ないなりに1週間の特訓で、ギリギリの合格ラインを突破。
そこからようやく、北宇治吹奏楽部の「全国大会出場」への物語が始まります。
本気で恋するメヌエット
作品の中盤は「男女の恋愛模様と、部員同士の気持ちのもつれ」が見られるエピソード。
顧問の練習メニューが過酷すぎて、不満や不安が続出。
ムードメーカー葉月ちゃんが、玉砕覚悟で意中の男の子に告白。
全国に行くための猛練習を始める部活に、居場所をなくす学生が現れる。
中学・高校と同じ部活の男子が、自分に気のなさそうな幼なじみを祭りに誘う。
三角関係を気にする女子が、いざこざを逃れるため苦手女子と時間を過ごす。
そんな不協和音をそれぞれが奏でながら、しかし部として徐々にまとまり始めます。
朝晩毎日練習フィナーレ
全国大会へ通ずるコンクールには全員が出場できる訳ではない。
そんなコンクールのルールから、顧問の滝先生は全パートメンバー恨みっこなしの「オーディション」を行う事に決定。
3年生であっても顧問の目(耳?)に適わなければ落選。
全国出場を果たすレベルにない者はことごとく落とす。
そんなオーディションのために、これまでサボりまくっていた2年生は蒼白。
経験年数の長い1年生の音を聞きながら、これでは勝てないと悟って猛練習を始めます。
さらにはオーディションをクリアしたとしても、出来ないパートがあればバッサリ切る。
そんな顧問である滝先生の全国大会出場へ向けたやり方から、吹奏楽部員たちの本気の戦いが始まるのです。
「コンクールに出たい!」
「誰よりも上手くなりたい!」
この2つのテーマをクリアするために、各自が自分の楽器との濃厚な時間を過ごしていくというのが、後半エピソードの流れになっています。
ここで改めて、「響け!ユーフォニアム」とは何かを振り返り。
響け!ユーフォニアム、それは、
- 偽りない楽器演奏力
- パートメンバー同士の戦い
- 自分自身との戦い
- 求められる部員全体のチームワーク
これらを感じながら己を磨く、全国出場を夢見る弱小吹奏楽部のお話なのです。
リアルな吹奏楽も捨てたもんじゃない!
とは言っても「有終の美を飾れるのはアニメだから」と、当然思いますよね?
「ラブライブ!」や「BanG Dream!(バンドリ!)」「けいおん!」などなど、どんな音楽アニメであっても最後はハッピーエンドで終わります。
それはアニメだから?
現実はそんな甘くない?
その通り、現実は甘くありません…と言いたいところですがいやいや、現実にだってステキな学校・吹奏楽部があるのです。
たまたま知らないだけで、カッコイイ吹奏楽をやっている学校もあるんですよ!
という事で、ここではリアルでの吹奏楽部の面白さについて1つ例をご紹介します。

NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」の第353回に登場されたのは、吹奏楽部監督をされている藤重佳久さん。
アニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する“イケメン悪魔”なる顧問:滝先生は、どちらかというとクールな草食系(死語?)男子と言った感じ。
ですが、この藤重佳久さんはアツい!
アホ過ぎるくらいにブッ飛んでて、吹奏楽に対しての情熱がハンパない!
探したら動画もあったので、(いつまで見られるのか分かりませんが)以下のURLより動画を見てみてください。
【動画:Dailymotion】
プロフェッショナル 仕事の流儀「吹奏楽音楽監督・藤重佳久」
たぶん「リアルな吹奏楽も捨てたもんじゃない!」と感じられるハズですよ!
アニメが苦手な貴方には実写ドラマの「のだめカンタービレ」が超オススメ!
「響け!ユーフォニアム」のアニメ・テレビシリーズ1期が放送されるおよそ10年前。
地上波のテレビドラマには、音大を舞台にしたオーケストラのドラマ「のだめカンタービレ」というものがありました。
この作品も元はマンガ。
そしてもちろんアニメにもなっているのですが、テレビドラマと映画(さらには韓流ドラマ?)にもなっているクラシック音楽がテーマのドラマです。
放送に先立ち設定されたキャストの顔ぶれは今考えても「豪華」な面々。
主役に上野樹里と玉木宏。
メインの登場人物には瑛太、水川あさみ、小出恵介、福士誠治、向井理、竹中直人、秋吉久美子、西村雅彦、伊武雅刀などが顔を揃えます。

個人的にマンガも読んだしアニメも一通り見たけれど、「のだめカンタービレ」に関してはドラマがダントツに面白い!
上野樹里演じる“のだめ”こと野田恵が超絶アホキャラのため、上野樹里のおバカ具合がコメディ盛り盛り、エフェクト盛り盛りで見ていてゲラゲラ笑えます。
現在は既婚者の身ではありますが、当時からイケメンとして名高い玉木宏は、クラシック音楽界のプリンスとしての千秋真一役を熱演。
金髪バイオリニストの瑛太や、モジャモジャヘアーの小出恵介、酒と女が大好物のエセ・ドイツ人を演じる竹中直人なども笑えること間違いなし!
しかしそんなギャグ重視の面々が、己の本気を音楽にぶつける様は圧巻。
非常に見ごたえのあるドラマになっています。
以下は映画の予告編動画ですが、テレビドラマが面倒なら、前後編2本立てでフランスロケ収録された映画から入っても楽しめますよ!
京都アニメーション製作のアニメで心に刺さった作品【響け!ユーフォニアム編】:まとめ

今回は京アニが誇る、クラシック音楽で魅せる神アニメ「響け!ユーフォニアム」と、その世界を飛び越えた現実世界での吹奏楽部の事。
さらにはテレビドラマや映画で楽しめるオーケストラについて、ご紹介させていただきました。
ここではまとめとして、改めて「響け!ユーフォニアム」の見どころとなるテーマを載せておきます。
・パートメンバー同士の戦い
・自分自身との戦い
・求められる部員全体のチームワーク
この度の放火事件にて貴重な資料や絵コンテ、それらを緻密に作り上げてこられた多くのスタッフの方々が亡くなられた事は悔やまれる事で、本当に残念でなりません。
それでも今回取り上げた「響け!ユーフォニアム」についてはテレビシリーズの2期まで。
そして劇場作品として3作品を楽しむ事が出来ます。
「クラシック音楽っておカタいイメージがあってチョットなぁ~」とか。
「クラシック興味ないし曲名も知らないから」と、これまで敬遠されてきた方。
そんな方々も良かったらこれを機会にアニメから。
もしくは方向を変えてリアルなドキュメンタリーや、テレビドラマからクラシックに触れてみると、意外なクラシック音楽の面が見れて面白く感じられると思いますよ。
事件をネガティブに捉えすぎることなく、アニメを通じて感じられるドラマの力を素直に感じて、「響け!ユーフォニアム」やオーケストラを愛してくれる方が1人でも増えると良いなと思っています。
前回ブログに掲載した「らき☆すた」同様、「響け!ユーフォニアム」についても、2019/7/21現在動画配信サイト2社でアニメや劇場作品を見ることが可能です。
ドコモユーザー以外でもアニメが定額見放題のdアニメストアで見ることができる、響け!ユーフォニアム動画一覧。

見放題アニメ作品数2300以上のタイトルを含む、定額見放題タイトル数13万以上のコンテンツを誇るU-NEXTで見る事が出来る、響け!ユーフォニアムのコンテンツ一覧。

もちろんdアニメストア・U-NEXTともに、31日の無料お試しが利用可能!
そのため、1か月(31日)以内に見たいアニメやドラマ、映画だけを見て退会すればお金は掛かりません!
もし「無残で残酷すぎる京アニの事件に何かしら貢献したい」と考えているのであれば、寄付をするというのももちろんですが、京アニが作り上げた素晴らしい作品に触れる事が何よりだと考えています。
このブログを読んでくださっている貴方も私も億万長者ではないので、寄付するにせよ会社を再び興すほどの寄付が出来る訳ではありません。
であれば、まずは京アニ製作のアニメ作品を(人によっては再び)楽しむ事。
それってとても重要で大切な事なんだろうと考えています。
なお次回は、京都アニ作品で心に刺さったタイトル第3弾として、「小林さんちのメイドラゴン」を取り上げたブログをお送りします。
「がっつりファンタジー」「がっつりギャグ」「がっつり日常系」という3拍子揃ったアニメながら、現実世界のリアリティーとその想いについてを何気なく語る良作です!
と言う訳で次回もお楽しみに~!
そう言えば「チューバくん」について一言も書いてないな…
あとコレ、1期終わりのあと公開された劇版アニメを見に行った時にインスタ投稿した写真です。
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