前回、SFミステリー映画「メッセージ」を観たとこの場でも書いたが、その際はご近所のTSUTAYAさんで、新作系映画を5本レンタル。「メッセージ」視聴の流れで、もう2本ほど、コチラはアニメ映画ですが観ました。
ちなみに観たのは、
・虐殺器官
という上記2作品。
前回「メッセージ」の時に記載した導入紹介をここで書くと、ちょっと予備知識などの必要があるためバッサリ割愛させてもらうw
敢えて言うなら、前者:「虐殺器官」は超近未来型SF、後者:ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-(以下、SAO OSとする)は近未来型SFと言えなくもないだろう。
最近のSF映画は遠い未来に感じられなくなってきた。
「アニメの話でそれは言いすぎ!」と言われる方も中にはおられるだろうが、残念ながら最近のニュースを見れば、この意見は間違っているといえるだろう。
アニメ映画「虐殺器官」は、2006年に小説が発行され、2015年に映画化。作者の伊藤計劃氏は1974年生まれながら、残念なことに2009年に他界されている。
それでこの(アニメ映画)作品だが、このアニメ映画内のテクノロジを一言で言うと「拡張人間」という言葉で表現できるだろう。
なんとも良く分からない単語だ(だって俺が今この場で作ったんだから致し方ないw)。
それで「拡張人間」をかみ砕いて言うならば、「ハイテクノロジーによって拡張された機能性を兼ねそろえた人間」って事になる。
例えば、網膜(つまり眼球・目)にウェラブル素子を埋め込んだ、機械的なレーダーやデジタル映像のような増幅させた視野を持つ機能。ワイヤレスで動作する戦闘ヘリ型ドローン。特定の人間しか扱う事が出来ないように制御されたスマートガン。街中にある情報端末(例えば無人ATMや公衆電話など)に手で触れるだけでアクセスし、個人を特定したうえでそのサービスを享受できる体内埋め込み型のウェアラブル端末。医療措置として操作させる事で外傷などで体感する痛みを取り去る痛覚マスキングなどなど、これまで「映画の中でしかありえない」とされてきた技術のオンパレードなどだ。
SAO OSも同様である。
この映画、もともとシリーズ化されたアニメ作品。その前は子供向け(青少年向け?)のライトノベル(通称ラノベ)作品であったが、瞬く間に増刷に次ぐ増刷でのアニメ化を経ての映画化は今回(確か)第2作目。
SAO OSの技術は既に現実というか、既に多くの人が体験しているVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)やAR(オーグメンティッド・リアリティ:拡張現実)がそれにあたる。
「そんなもの知らねーよ」という方は残念ながら知っていたり、もしかしたら既に体験済かもしれない。
VRは、Sony Playstationなどから既に発売しているVRヘッド(PSVR)を使う事により、あたかも別世界でゲームをしているような状態になるマウントヘッド型ディスプレイ。貴方がお持ちのそのスマートフォンでもVRアプリを入れて、VRを使えるようにするハコ型ゴーグルを使えば、今すぐにでもVR世界に飛び込める。
そして、ARはというと近年世界中で大ヒットし、良い意味でも悪い意味でも世間を騒がせることになった「ポケモンGO」がそれである。
忍び寄る近未来型ハイテクノロジー。
近年、AIやドローンなど「なんだそりゃ」的なものが現実として生まれるようになってきた。
Amazonが行っているドローンによる近距離配送サービスは、現在試験的ではあるがアメリカ本土で実施テストが行われている。
またGoogleが行っているAI型無人自動車の走行距離は2016年の秋の段階で200万マイルを超えている。これはkmで換算するとおよそ320万kmという途方もない数字であり、地球一周がおよそ12700 kmとして250周以上も無人で運転した事になる。
またスマートガンという聴き慣れない単語も、つい数日前のワイアードにて、ラスベガス銃撃事件を受けてスマートガンを導入すべきとの意見に関し、NRA(アメリカの銃ロビー団体)が拒否したというニュースがあった。
体内にマイクロチップを埋めるという話も既に現実のものだ。
先日放送のNHK BS1の番組:BS世界のドキュメンタリーでは、「私のまわりはサイボーグ」という題で、マイクロチップや電子機器などを埋め込んだ人間を紹介。
また都市伝説を伝えるサブカル番組、テレビ東京発信の「ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説スペシャル」その先日放送の2017年秋の回で、Mr.都市伝説にして「フリーメーソン」でおなじみの関暁夫氏が、上記した「BS世界のドキュメンタリー」と同様の内容を伝えている。
「てか、身体に機械入れてメリットあるの?」と思うが、今現時点ではそれほどメリットはないと思われる。
結局のところ社会的な、もしくは利用価値髙いサービスが生まれ、その使用について体内埋め込み型のウェアラブル端末が必須にならない限りはそれほど重要とも思えない。
ただパソコンがインターネットというものに結びついておよそ20年。
ポケベルがPHSになるよりも、PHSが携帯電話に切り替わったのはより早く、そしてその携帯電話も現在スマートフォンが主流になってきている。
近年、AIやドローン・無人自動車と共に話題になっているものの一つにビットコインなどのブロックチェーンがある。これは簡単に言うと「貨幣・紙幣が全てこの世からなくなる」というものだが、既にそれを国として体現しつつあるところも世の中にはある。ノルウェーやデンマークという北欧のIT大国は日本よりも先進的な状態だ。
「マンガ・アニメの見過ぎだよ!」と言う前に、少し現実世界のテクノロジを体感すると、そう遠くない近未来の日常が見えてくるかもしれない。
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